中学生の「税についての作文」
税理士法人サポートリンクの福村です。
下記は、月間で発行されている『近畿税理士会』(平成29年11月10日 第643号)に掲載されました、『税に背中を向けないで』(近畿税理士会後援の平成29年度中学生の「税についての作文」募集事業(主催:全国納税貯蓄組合連合会及び国税庁)において『近畿税理士会会長賞』に選考された中学生の方の作品です。
『消費税?まけといて~な』とすぐ口走るあなた、是非とも御一読下さい。とてもしっかりしているな~同世代の時、自分はどうだったのだろう??また、今はどうなのだろう?多少なりとも成長したのか、反対にただ劣化してしまっているのか?と、思わず自問してしまいます。
以下、選考作品
『私たちの納める税金が国境を越えて活躍していることを知っていますか。
国の収入源は税金です。しかし日本は多くの国債という重荷を背負っています。そんな状況の中、日本は発展途上国への支援を行っています。消費税から生まれる経済協力費を使用し貧しい人や病気を持つ人など助けを必要とするたくさんの人を救うというものです。「まず自国の充実が先では。」
そんな声も少なくないかもしれません。しかし私は国内だけでなく世界中のどこまでも救う日本を含め先進国の税制度を誇りに思います。そして自分が納める唯一の税、消費税が人を救う協力ができていると思うと何だか血が騒いできます。私のように消費税は自分自身が助けを求める人々へ差し伸べられる命綱であることを日本中の人が知れば積極的に税を納めてくれる人が多く増えるに違いありません。また、そんな人たちの購買意欲が高まることによって、その分十分なお金を稼ぐこために、より精一杯働きます。それによって経済がよく回り景気がよくなります。この流れにしたがって国の充実へと発展していけることでしょう。
この上昇気流に乗るためには、やはり税に対して日本中の人々が関心を持ってもらうことが大切だと思います。それを実現させる大きな取り組みがあります。それは「税を考える週間」というものです。現状、税金の話題に背中を向けてしまっている人が多くいると思います。
そんな人たちを振り向かせる「税を考える週間」というものです。現状、税金の話題に背中を向けてしまっている人が多くいると思います。
そんなひとたちを振り向かせる「税を考える週間」とは毎年十一月十一日から十一月十七日までの一週間、税金を納める意味や、税金の使い道など税の理解を深めていくことです。この期間はメディアで税についてたくさん取り上げられるので国民が税に関心を持つ可能性が高いです。まさに、税のゴールデンタイムです。そんな「税を考える習慣」が日本中に広まることによって多くの人々に「税を考える習慣」をつけてもらえるのではないかと思います。
税金を納めることへの意味を理解することで私にも気持ちの変化がありました。飲み物を買いに行ったときのことです。
「108円になります。」
そう店員さんに言われると私は100円の価値より8円の価値の方が大きいと思いました。商品の価格100円。人を救う協力となる8円。そう考えることができるからです。これは私も税の作文を書くにあたり税金の仕組みや目的を知ったからこそ思えたことです。
ちりも積もれば山となる。この言葉のように税金も集まれば、世界中の人を救う大きな光となります。その一つの星となれるよう私はこれからも税と向き合っていきたいです。』
最後に、国や地方もこの中学生の方の期待に応えられるよう集められた税金を国民のために無駄なく有意義に使って頂けるよう、よろしくお願い致します。