経費を削減する場合の考え方


世の中「不景気」であることは事実です。こういうご時勢なので、経費の
削減に取り組んでいる会社もたくさんあります。みなさんは「経費の削減
をしよう」と思った場合、何から手をつけますか?税理士の私はこう考え
ます。参考にしていただければ幸いです。


経費の削減を考える場合、何から手をつけるかは重要なです。安易に交渉し
やすいものから始めたらいいという訳でもありません。きちんと戦略を立て
て行なうことが大切です。


会社の経費は変動費が多いですか、それとも、固定費が多いかによっても
変わってきます。


※変動費・・・売上の増減に伴い、増減する経費(例:仕入れ)
※固定費・・・売上に関係なく、定額でかかる経費(例:家賃)


経費の構造を理解し、中心となっている経費から手をつけることが重要です。


変動費が多ければ変動費から手をつけ、固定費が多ければ、固定費から手を
つけるということです。


もし、固定費の代表格である家賃の削減をしようと思ったら、ビルオーナー
とどう交渉しますか?


10年ほど前も、不況でした。その頃は、家賃削減代行業者が結構いましたが、
最近はあまり聞きませんね。


私の顧問先でも、去年月額30万円の家賃を20万円に下げてもらった例があり
ます。まだまだ不況が続いている中、不動産オーナー側も高い空室率、現在
のテナントの退去リスクにさらされています。


逆に、借りているテナント側は売上が下がっても、定額で支払わなければ
ならない家賃に苦しんでいる場合もあるのです。


要は、やる気があれば、家賃引下げ交渉はできます。ただし、話がまとまら
ないと、出るぐらいの覚悟で交渉に当たる必要があります。

 
苦しいのはオーナー側もテナント側も同じです。家賃引下げは、必ずしも
オーナー側にとって不利であるだけとはいえません。それで、長く借りて
もらえれば有効な方法なのです。


家賃の値下げは、オーナーからは申し出ることはありません。テナント側
から提案して、初めて家主は検討することになります。


経費削減というと、「とりあえず、交渉しやすいものから」となることが
よくあります。


しかし、それでは「本当の効果」は出ません。経費を削減するなら、
まずは経費の内容を分析することから始めましょう。


そして、黒字化するためには、「何をいくら削減すればいいのか?」という
ことを理解した上で、削減目標を立てましょう。
 

日時:2010年1月27日 11:05