今回の景気後退で、売上が減少し、利益が出ない顧問先が
あります。そのような会社が経営を立て直すには、
損益分岐点分析の考え方が大変有用です。
費用には、売上に比例して増減する「変動費」と売上に関わらず発生する
「固定費」に大別されます。もちろん、「変動費」と「固定費」の区分は
それほど単純ではないかもしれませんが、どちらかいえば、「変動費」で
あるとか、「固定費」であるという大まかな分類でしか捉えられない費用
の方が多いのかもしれませんが、それでも「変動費」と「固定費」に分け
ることが基本です。
限界利益とは次の算式で計算されます。
限界利益=売上高?変動費
損益分岐点とは、損益がトントン つまり経常利益がゼロになる点
(限界利益=固定費)をいい、このときの売上高を損益分岐点売上高といい
ます。
損益分岐点売上高は、「固定費÷限界利益率」で計算します。
限界利益率とは、「変動費÷売上高」で計算します。
例えば、固定費が600万円、限界利益率が60%の場合は
損益分岐点売上高=600万円÷60%=1,000万円
売上高が1,000万円を下回ると、経常利益が赤字となります。
自社の損益分岐点を売上高を計算して、上記の解説を確認して、
損益分岐点売上高の考え方を良く理解して下さい。
いろいろと、応用が利く指標なので、今後の経営に活用して頂きたい
と思います。
利益を出すには、限界利益を増やすか、固定費を削減するしかありません。
また、限界利益を増やすには、売上を増やすか、限界利益率を上げるしか
ありません。
一般的には、固定費の削減が優先されますが、
自社にとって、可能な手段は何かよく検討しなければなりません。

