税理士から見ていると、財務の理解が不充分な方にありがちなのは、
税金を払いたくない(つまりお金を残したい)がために、
少し利益が出るとみかけの節税対策の、生命保険を掛け過ぎたり、
乗用車を頻繁に乗り換えたりする社長が多いことが気になります。
毎年200万円ずつの全額損金の生命保険を5年掛けて、
つまり1,000万円の保険料を掛けて、
その8割の800万円を解約返戻金として受け取ります。
利益が留保できるという側面はありますが、
差し引き200万円はドブに捨てているとも考えられます。
200万円をドブに捨てて、
その40%、80万円くらいの税金が安くなります。
安くなるのは当たり前です。
差し引き120万円くらい、お金は目減りしています。
これは趣味の問題でもあるのですが、
乗用車を頻繁に乗り換える人も同じです。
私は、車は消耗品と思っているから、
何年も前に買った乗用車を、今でも乗っています。
まだまだ乗れると思っています。
この10年間に、車好きなある社長は3台乗り換えました。
毎回500万円くらいの出費です。
これに反して、
生きたお金を上手に使う方もいらっしゃる。
お世話になっている得意先の担当者に
旅行の時の餞別やタクシー代として、
1万円とか2万円、上手に渡される。
領収書は貰えないから社長のポケットマネーです。
これは効きます。
新しい仕事は優先して回してもらえますし、
トラブル発生時も少々のことなら何とかしてもらえます。
生きたお金を使うことです。

